*

函館市の中心市街地活性化基本計画のダメ出し

公開日: : 最終更新日:2014/06/09 函館の市政に関する事

SEOだけだとブログに個性が無いので、ローカルな事も書いていこうという事で、私が住む地元、函館市について思うことを書いていこうと思います。

語尾の調子がちょっと変わりますがご了承ください。

 

小銭をばら撒く函館市

個人事業主をしていると、お金の使い方について敏感になるものだ。

函館に戻って3年が経つが、目先の事ばかり考えリターンを考えない税金の使い方をしている函館市政について、非常に不快に思う。

 

特に最近は、街づくりについて明確なビジョンを持っていないのではという不信感を強烈に感じる。

例えば、中心市街地活性化基本計画(中活)関連事業で、店舗開設に伴う改装費用や家賃を補助するという政策。

はっきり言ってしまえば、そんな小銭をばら撒いたところで市電沿線の商店街が活性化することはありえない。

 

街並みの形成において重要な事

街の役割というのは時代と共に変化していく。誰もがそれを受け入れなければならないが、市政を担う者はそれを敏感に感じられなければならない

そもそも街並みと言うのは人々のトラフィックによって自然に形成されるものであって、それを強制的に変更させる為には膨大なコストが必要になる。

人のトラフィック(と後に述べる条件)があれば補助金など出ない場所でも自然に店舗が出来る。店舗を作ればトラフィックが出来るわけではない。

そして、上記補助金(数百万円レベル)程度でこのトラフィックを代えられるワケが無い。

 

昔と異なり完全に車社会となった現在、JR函館駅前に人通りが戻る事はありえない。だって用が無い。

札幌へは車で行く人が大半。

そして、石川町の住宅バブルを見て分かるように、モノを消費するファミリー層の生活圏は函館駅前に掛かっていないし、本町だってたまに飲みに行く程度。

その飲み屋にだって、若年層のアルコール消費量が落ち込んでいるという昨今、流行るとは思えない。そもそも函館は若年層の割合が他都市に比べて少ない。

人のトラフィックが激減した街で、客商売が廃れるのは当たり前なんである。

 

私も昔の賑わいを知っているから、その状態を懐かしく思う。

しかしその頃は経済状況が今より良かったし、JRや市電にも乗った。そしてメガドンキや蔦谷なんて無かったし、人口の年代別の構成も違う。

今とは全く状況が異なる。

 

誤解を恐れず端的に言えば、

石川町の農地を宅地化し、同時に市電沿い商店街を活性化させようというのは、全く逆向きの政策なんである。

 

本町の現実

実際に本町付近を見ると、行啓通、電車道路沿いに新規開店しているのはバーばかりである。昔は、床屋、本屋、服屋など昼営業する店舗がほとんどだった。

なぜバーばかりオープンするかと言えば、バーを出すのに好条件が整っているからだ。すなわち、本町付近のテナント店舗は駐車場がないから、今や昼営業する職種に需要が少なく、テナント料が安い。駐車場不要、路面店で露出が大きい、そしてローコストという条件は、バーを出すのに都合が良く、元々飲み屋など無かった本町の電車通り沿いに、バーばかり開店する。うまくすればランチ営業などもできるから、なおさらバーの出店には条件が整っていると言える。

しかし、本来飲み屋街というのは、昼の繁華街の裏手などややはずれたところに出現するのが普通である。本町はもはや昼の繁華街ではなくなっている。人通りも、北洋銀行より北側の方が多くなってきているという話を聞く。函館の中心がより郊外側に拡散しながら、ずれていっている。

結局のところ、札幌よりも2割も高い自動車保有率の函館市において、市街地活性化に重要なのは駐車場の整備なのであって、店舗に対する直接的な支援ではないと思う。

電車道路の裏手に無料駐車場でもあれば、周囲の店舗の売り上げが上がる事は明白だ。

無論、店舗利用者ではないものが利用するなどマイナス面も考えられるが、マイナス面の無い政策など無いのだから、しっかりと対処すればいいし、それがビジネスだ。

 

他の愚策

同様に、平成25年まで新規受け付けをしていた、ヤングカップル住まいりんぐ支援事業についても同じ事が言える。

元町周辺は若年層に受けそうなオシャレな店舗がたくさんある。にも拘らず、若い夫婦が元町周辺を住む場所として選ばないのは理由がある。それを考える事が重要なのであって、その理由が回避不可能なものであったなら、上記補助金は無駄金のばら撒きに該当する。

本来中道、本通、美原、石川、富岡あたりに住もうと思っていた若い夫婦を、元町に住まわす為にコストをかけて、一体何が得られたのか。この補助を得て元町に住んだ医療従事者が石川町の病院へ通う為のガソリン代に消えたのではないのか。

そして今後補助が無くなった後、どれ程の定住率になるのか。

結局無駄金をばら撒いたに過ぎない。

 

投資のリターンを検証しているのか不明

人のトラフィックを無理に変更させるために支払った補助金。

住む場所を変更させるために支払った補助金。

それに見合った効果(リターン)があったのか、市による検証結果が待たれるところである。

(全く期待していないが)

 

対案

批判ばかりの人間にはなりたくないので、対案を出そうと思う。

 

自分は11年以上静岡県浜松市に住んでいた。

自分がその土地に住みはじめた頃、浜松市は駅北側の土地を再開発しており、古い商店街を含む土地を一度完全に更地にして、新たに道路を引き、いわゆる再開発事業を進めていた。

JR浜松駅から徒歩圏内に大学があり、ちょっといいマンションがあり、ちょっといいスーパーがあり、おしゃれな喫茶店が出来た。

富裕層までは行かないが、それなりにお金を使える層がそこに住み、そこで消費をしていた。

今思えばそれは、更地化で完全に止まった経済が条件さえ揃えば勝手に回りだす様に他ならなかったのである。

 

同じ事を、函館市もやらないとダメだろう。

浜松市に限らず、郊外に新しい住宅街ができ駅前が廃れると言うのはどの地方都市にも起きている問題である。

浜松市に限らずうまくやっている地方都市をマネをすればいいと思う。

 

いくら上記の補助金を出しても、駅前商店街の歯抜け具合の進行を遅らせる効果があるかどうか、だ。

再開発には土地買収などで金も時間も掛かるのは分かるが、倒産が相次ぐ函館の土建屋は喜ぶだろう。

 

せめて今、補助金という形で無駄に税金を使うべきではない。

店舗の出店を促すには、現代社会で店舗が出店したい条件を整えるのが一番重要である。そのために税金は使われるべきであって、補助金による直接のサポートは思考停止の策と言っても良い。

 

この愚策2017年まで続ける予定らしいが。

市政を担う者には、全くの無駄金をばら撒いている事くらい、分かって欲しいものだ。

関連記事

函館の市政

シルバー民主主義対策と函館市政

函館市は過疎地域に指定されている。 (正確には、国が定義する過疎地の定義に当てはまってしまった

記事を読む

函館の市政

函館市に投資を呼び込むたった1つの方法

福岡市は、創業のための雇用改革拠点として国家戦略特別区域に指定されている。その福岡市がこの度(201

記事を読む

函館の市政

函館市の財政を圧迫する生活保護費

函館市のウェブページによると、函館市は実質的に赤字状態であり、今後の見通しも暗い。 単純に函館

記事を読む

函館の市政

ラオックスが5、6月に函館に出店

個人とは言え、事業をやっているとカネの流れには敏感になるものだ。 今日、今年の5,6月にラオッ

記事を読む

函館の市政

”新函館北斗駅”という駅名が示すもの

ほぼ愚痴のレベルの内容であるが、誰もが感じている事だろうから書き残しておこうと思う。 &nbs

記事を読む

函館の市政

公共サービスについて考えてみる

仕事の合間に函館市内の温泉によく行く。 一年ほど前だったか、温泉のサウナルームで公共サービスが

記事を読む

函館の市政

函館で生活保護を受ける事について

私は、函館市の財政を圧迫する生活保護費 などで函館の生活保護費の現状について書いている。 一方

記事を読む

no image
ヤマダモールへの商品出品勧誘を受けた件(迷惑)

私の現在のEC販路は、自社サイトの他、楽天、アマゾン、Yahooショッ

no image
SEOはコンテンツ作りだけではダメだという話

久しぶりの記事となってしまいました。   最近は

no image
放置していたECサイトの平均順位が上がった話

1月の下旬辺りから、放置状態(コンテンツを増やす等をしていない)だった

no image
2017年のネット物販について思う事

この記事を書いているのは2017年の一月上旬です。 私がネットで

no image
失われた函館の魅力

函館に抱き始めたモヤモヤ感 私が函館に戻ってきてから数年が経った。

→もっと見る

PAGE TOP ↑